Speed Way Pal 2006.12.10
 ついに今年最後の侍のドリフトチャンピオンシップ2007第6戦、ファイナルラウンドが開幕されました。最終戦を行うコース設定は、「エビス北コース」風。最終を立ち上がってからS字を抜けヘアピンへ進入、そして立ち上がりまでが審査区間となっております。
 ドリフト侍は、いままでよりもさらにラインの組み立て方を重視してきた為、シビアなラインの見極め、それに乗せてくるコントロールを要求してきました。今回のコースはライン取りもですが、最終コーナー、そして審査員席前ヘアピンの減速が肝となっており、車速をいかにスムーズに、安定した減速でコントロールするかが成功するひとつのキーとなっておりました。安定感を出すことが、まず先決であるということもあり、事前練習の段階で後輪ブレーキのみのフロントワンウェイから、4輪全てでブレーキの効くボールデフやソリッドに変えて、減速時の安定感を出したりと、コースに合わせてマシンのセッティングを大きく変えてくる選手たちもいました。
 そして、この日は風が強く、強風にマシンを流される選手も…。寒さで手が悴む中、懸命にコントロールし、マシンを押さえつけて限界プッシュに挑み続けましたが、ラインに乗れない選手たちはことごとく予選不通過を余儀なくされました。予選免除されたシード選手9名を除く全参加者が40名、そしてそのうちの21名が一次予選を突破し、シードを含む31名が1回戦、単走審査へと進みました。
 コースの難しさから、「今回の侍は、ひょっとするとかなり荒れるんじゃないか?」という下馬評があったのですが、うわさ通りの結果になってしまいました。赤ゼッケンを付けるシード選手は、半分が予選落ち…そしていつも見る決勝常連と言われる顔ぶれのエキスパートたちもことごとく沈んでいきました。「なんで俺が…」侍チャンピオンシップに参加してくる選手たちは、全員トップクラスの腕前を持つエキスパートドリフターたちです。フリー走行では誰もが強烈な走りをやってのける猛者たち、普段の走りではやれて当たり前の走り、それを本番でも叩き出す!それが、どんなに難しいことか・・・侍ファイナルでは多くの選手がそう感じたことでしょう!いかに走りで自分を演出するか?そのことに長けた総勢16名の選手たちが、今年最後の決勝、大舞台である追走トーナメントへと進出しました。戦いの厳しさは、決勝トーナメントでも容赦なく襲い掛かります。
 予選トップ通過を果たした、第5戦優勝者の近藤カスタム選手が、なんと1回戦で敗退。近藤選手を喰ったのは、パルドリフトチャレンジファイナルで素晴らしい追走テクニックを披露し、入賞は逃したものの、その素晴らしさを称え出場権が与えられた、CK選手でした。そして前戦の準優勝者であり、現在シリーズポイントのトップであるテツ選手は、大塚選手、主任とサドンデスの末、滑り落ちそうになる勝利をもぎ取り、準決勝へ。
3ヶ月のブランク、2戦欠場していたTJO選手!ブランク明けとは思えない程の素晴らしい走りの連発でしたが、突然のマシントラブル・・・Tカーを借りての追走でしたが、惜しくも1回戦敗退。そしてTJO選手を破った、決勝トーナメント初出場の、のむ選手が2回戦でCK選手を打ち破り、準決勝へ。
 一方、DR1GPの覇者、だんちょ選手はTJO選手と同じくマシントラブルを抱えTカーでの追走でしたが、追走常連のとめ選手を倒し、そしてDR1GPでトーナメント決勝戦で戦ったまーくんと対戦。お父さんの激しい応援とリベンジを狙うまーくんを返り討ちにし、準決勝へ。
 もう1名、ドリチャレで頭角を現した中学生、ヒロオミ選手。侍チャンプ初出場で、決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げ、トモコロール選手、メド選手と対戦、エキスパートドリフターたちとの対戦でも動じない大人顔負けの走りで勝利し、準決勝へ。
 そして強豪選手たちを次々と倒し、なんと準決勝ではだんちょ選手と激しい追走、サドンデスを繰り広げました。
 結果はだんちょ選手の勝利でヒロオミ選手は敗退しましたが、この新しい強力なライバルの出現を、参加した人たちは意識したでしょう。
 気になるシリーズチャンピオンの行方ですが、ポイント上位3名、てつ、TJO、ほっしー選手、この3つ巴によるチャンピオン争いになっていたわけですが、今大会でなんとほっしー選手痛恨の単走不通過!1回戦単走審査での走りは決勝通過ならず…。決勝トーナメントへ進出したテツ、TJO選手の2人に絞られていました。テツ選手は、追走1回戦を突破、続くTJO選手は…なんと追走1回戦でのむ選手に敗れてしった為、この時点でシリーズチャンピオンはテツ選手に決定!シリーズチャンプへ輝いたテツ選手は、その後2回戦を勝ち進み、準決勝でのむ選手と対戦しました。
 ここで、ドリフト侍より「ギャラリーのみんな!テツ選手とのむ選手、どっちが勝って欲しいですかぁ?」
「テツ選手だと思う人拍手!」シーン…
「のむ選手だと思う人!」ワー!パチパチパチ!
 お約束のやり取りですが(笑)メンタルの弱いところを思いきりつかれた結果、のむ選手の素晴らしい走りにテツ選手ついていくことが出来ずミス!のむ選手が決勝への大舞台へと進出しました。
 決勝は、のむ選手と、そして先日行われたDR1GPの覇者、だんちょ選手との戦いに。そして勝負は、DR1GP王者の貫禄、だんちょ選手のプレッシャーに押されたのか…のむ選手痛恨のミスにより、だんちょ選手勝利!侍ファイナルの優勝は、だんちょ選手に決定しました!予選から圧倒的なスピードとテクニックを披露しただんちょ選手により、侍のドリフトチャンピオンシップファイナルは幕を閉じました。2位はのむ選手、3位はヒロオミ選手でした。おめでとうございます!
 そして、シリーズチャンピオンの結果は、テツ選手に!シリーズポイント2位は、今回優勝しいっきにジャンプアップしただんちょ選手!3位はTJO選手となりました。おめでとうございます!

 参加者の皆さま及び関係者の皆さまのご協力により「Speed Wey Pal 侍のドリフトチャンピオンシップ2007」の全日程を無事に終了できました。ありがとうございました。
 来シーズンも皆様により楽しんで頂けるように努力いたしますので、よろしくお願いします。
Reported by バチコン テツ
 
  侍ドリフトチャンピオンシップ2007 FINAL  
WINNER
だんちょ
39 35 21 49 9 5 18 11 15 27 24 1 45 2 52 10
メド スライダ| トモコロ|ル ヒロオミ とめ だんちょ ハン ま|くん 主任 ケンタロウ 大塚 テツ のむ TJO CK 近藤カスタム
5位 16位 15位 3位 9位 1位 13位 7位 6位 12位 11位 4位 2位 10位 8位 14位
 侍のドリフトチャンピオンシップ2007 FINAL 表彰台 1位 だんちょ 選手(中央)、2位 のむ 選手(左)、3位 ヒロオミ 選手(右)
 おめでとうございます。
 侍のドリフトチャンピオンシップ2007 シリーズ チャンピオン バチコン テツ 選手(中央)、2位 だんちょ 選手(左)) 3位 TJO 選手(右)
 おめでとうございます。
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